石垣が舞台!「モスラ2 海底の大決戦」

前年に公開された「モスラ」の続編で、平成モスラシリーズの第2弾として制作されました。前作で助監督を務めた三好邦夫の初監督作品であり、満島ひかりの初主演作でした。前作同様環境問題をテーマとしつつ、石垣島を舞台に子供たちの冒険談としての側面も強調されたつくりになっており、ダガーラに苦戦するモスラがレインボーモスラやアクアモスラへと変身するなど、新しい試みがなされました。また、1954年公開の「ゴジラ」以来、東宝特撮映画に携わってきた田中友幸が、本作公開の同年に亡くなったため、この作品が遺作となりました。

ストーリー

前作から一年後。沖縄の海に奇妙な生物が現れます。オニヒトデの様なその生物は、毒液で漁師を負傷させ、瞬く間に日本全域に広がりました。それは伝説のニライカナイの古代文明が環境汚染の解決のために生み出した「怪獣ダガーラ」の復活の前兆だったのです。ダガーラは生体浄化システムとして生まれたにも関わらず、暴走してニライカナイを滅亡させた張本人でした。エリアス姉妹は地球の危機を察知して石垣島へ飛びますが、そこにはニライカナイから来た小生物ゴーゴが出現し、ニライカナイの遺跡の秘宝を狙う本土からの密猟者と、ゴーゴを保護した地元の少女たちがいました。エリアス姉妹はニライカナイの遺跡にある秘宝にはダガーラを倒す力があるという伝説を知り、少女たちと共に海に出ます。一方姉妹と対立する黒い妖精ベルベラも、密猟者たちと手を組み姉妹の試みを阻止しようと海へ出たのでした。ゴーゴに導かれた少女達一行の前に、ニライカナイの遺跡であるピラミッドが出現します。一方その頃、石垣島では復活したダガーラが暴れ出していました。エリアス姉妹はモスラを召還して戦いに挑みますが、海中戦を得意とするダガーラにモスラは歯が立たず、ついには戦闘不能にまで陥ってしまします。絶体絶命のピンチに陥ったモスラ。果たして宝は発見できるのでしょうか・・・。

登場人物

モル:小林恵

3部作を通しての主人公。エリアス三姉妹の次女で、美しい容姿と勇気と決断力を併せ持つ。人間の年齢では18歳。

ロラ:山口紗弥加

エリアス三姉妹の三女。モルより精神的に幼く、甘えん坊。人間の年齢では16歳。

ベルベラ:羽野晶紀

エリアス三姉妹の長女。小谷と長瀬を脅迫し、ニライカナイの秘宝を手に入れようとする。人間の年齢で21歳。

浦内汐里:満島ひかり

もう一人の主人公。沖縄に住む少女で最初にゴーゴを発見した人物。

宮城洋二:島田正直

沖縄に住む少年。汐里をいじめていたが、ひょんなことから汐里を行動をともにする。

渡久地航平:大竹雅樹

沖縄に住む少年洋二と共に汐里をいじめていた。

小谷幹夫:奥野敦士

沖縄に住む漁師。ベルベラに脅迫されるが根は悪人ではない。

長瀬淳一:おかやまはじめ

沖縄に住む漁師。小谷と共にベルベラに脅迫される。

浦内敏子:紺野美沙子

汐里の母親。美人で近所の漁師にも好かれている。

ユナ:野波麻帆

ニライカナイの王女。

登場怪獣

モスラ

インファント島の守護神。親モスラとデスギドラとの戦いの最中に卵から孵化した。強い意志の持ち主。

ダガーラ

ニライカナイの古代文明で、生体海洋浄化システムとして毒を食べるバクテリアなどから合成されて誕生。しかし体内で取り込んだ海洋汚染物質を濃縮してベーレムという小生物を体内で大量に生み出し、汚染を拡散させてニライカナイ文明を滅ぼした。海洋が汚染されたため、現代に復活した。

ゴーゴ

体長20センチの小さな怪獣。1万5千年前に太平洋に沈んだ伝説の国ニライカナイの秘宝のありかを知る生き物。治癒効果のある水を身体から出すことができる。

ベーレム

ニライカナイ文明で生み出された怪獣ダガーラが体内で生み出した生物。数千万体の群れで赤潮のように拡散して、石垣島から下田付近まで海洋汚染を広げた。

ガルガルⅡ

前作で大破した怪獣型のロボット「ガルガル」をベルベラが修復したもの。以前と比べるとメカの露出が多い。

スタッフ

本編

  • 企画・原案・・・田中友幸
  • 製作・・・富山省吾
  • プロデューサー・・・北山裕章
  • 脚本・・・末谷真澄
  • 音楽・・・渡辺俊幸
  • オーケストレーション・・・沢田完
  • 撮影・・・関口芳則
  • 特技撮影・・・山口秀幸
  • 美術・・・清水剛
  • 録音・・・池田昇
  • 照明・・・大澤暉男
  • 特技照明・・・斉藤薫
  • 操演・・・鳴海聡
  • 編集・・・米田美保
  • チーフ助監督・・・手塚昌明
  • 製作担当者・・・前田光治
  • アソシエイトプロデューサー・・・鈴木律子
  • 特殊機械・・・三輪野勇、宮川光男
  • 音楽プロデューサー・・・北原京子
  • 音楽ミキサー・・・大野映彦
  • 音響効果・・・柴崎憲治、三谷直樹
  • 衣装デザイン・・・本谷智子
  • スチール・・・工藤勝彦
  • 録音スタジオ・・・東宝サウンドスタジオ
  • サントラ盤・・・ポリグラム
  • 音楽制作・・・東宝ミュージック
  • 衣装・・・東宝コスチューム
  • 現像・・・東京現像所
  • 製作協力・・・東宝映像美術
  • 監督・・・三好邦夫

特殊技術

  • 特技監督・・・川北紘一
  • 特技撮影・・・江口憲一、大根田俊光
  • 特技美術・・・大澤哲三
  • 特技照明・・・蝶谷幸士
  • 操演・・・上松盛明
  • 特殊効果・・・渡辺忠昭
  • 造型・・・小林知己、若狭新一
  • 特技編集・・・佐藤康雄、利光英樹
  • 特技助監督・・・鈴木健二
  • 製作担当者・・・小島太郎
  • スチール・・・中尾孝
  • デザインワークス・・・吉田穣、岡本英郎、西川伸司
  • ダガーラ・・・吉田瑞穂

特殊視覚効果

  • プロデューサー・・・小野寺浩、大屋哲男、小川利弘
  • CGプロデューサー・・・北条則明、原田睦弘、塩屋智知
  • デジタルスーパーバイザー・・・前原茂晴、木下良仁、吉沢一久、市野晃、森澤克彦、杉木信章

感想

満島ひかりのデビュー作ということで、レンタルで観たのですが、全く特撮に興味がなかった私でも楽しめるジュブナイル映画となっていました。満島ひかりのほかにも、野波麻帆や羽野晶紀などの豪華俳優陣の演技もあり、東宝らしい迫力ある特撮にわくわくさせられます。ストーリーにもしっかりとモスラシリーズの定番である環境問題が盛り込まれていて、大人が見ても楽しめる作品だと思います。

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