作者・池上永一

沖縄県を舞台に、島人の生活や沖縄の風土、習慣などを色濃く描く作家で、個性的なキャラクター陣と、軽快で毒のある会話が魅力的な物語を多く執筆しています。

プロフィール

1970年5月24日生まれ。本名は又吉真也。血液型はO型。生まれは那覇市で、3歳まで那覇の国際通りに住んでいました。その後、中学卒業までを石垣島で過ごします。沖縄県開邦高等学校を卒業し、早稲田大学人間科学部人間健康化学科に入学。1994年、早稲田大学在学中に「バガージマヌパナス」で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し作家としての活動を開始します。1998年に書いた自身2作目の「風車祭(カジマヤー)」が直木賞候補となり、世間の注目を集めます。その後「あたしのマブイ見ませんでしたか」や「夏化粧」など沖縄を舞台にした作品をコンスタントに発表し続け、ファンを増やしています。2008年に発表された「テンペスト」では、19世紀末の琉球王朝を舞台に、男として生きていく運命を背負わされた主人公・真鶴の成長と活躍を描きました。この作品は2011年に仲間由紀恵主演で舞台化され、同年、仲間の主演によりNHK BSプレミアムでドラマ化されました。また、翌2012年には同じく仲間の主演により「劇場版テンペスト3D」として映画化もされました。沖縄が舞台の物語以外にも「レキオス」や「シャングリ・ラ」などのSFファンタジーも執筆しています。両作品ともに日本SF大賞の候補に選ばれていて、「シャングリ・ラ」は2009年にアニメ化もされました。

作品

小説

  • 1994年12月「バガージマヌパナス」新潮社(後に改題し、「バガージマヌパナス わが島のはなし」として1998年12月に文春文庫から、2010年1月に角川文庫から発売されている)
  • 1997年11月「風車祭(カジマヤー)」文藝春秋
  • 1999年9月「復活、へび女」実業之日本社(後に「あたしのマブイ見ませんでしたか」に改題、2002年4月に角川文庫より文庫化)
  • 2000年5月「レキオス」文藝春秋・・・早川書房「SFが読みたい!」2001年版国内2位、第21回日本SF大賞候補
  • 2002年10月「夏化粧」文藝春秋
  • 2003年12月「ぼくのキャノン」文藝春秋
  • 2005年9月「シャングリ・ラ」角川書店・・・早川書房「SFが読みたい!」2006年版国内3位、第27回日本SF大賞候補
  • 2008年8月「テンペスト」角川書店
  • 2010年8月「トロイメライ」角川書店
  • 2011年3月「統ばる島」ポプラ社
  • 2011年5月「唄う都は雨のち晴れトロイメライ2」角川書店

エッセイ

  • 2006年11月「やどかりとペットボトル」河出書房新社
  • 2010年「王様は島にひとり」ポプラ社

作品のメディアミックス

漫画化

  • 「バガージマヌパナス わたしの島の物語」(作画:栗原まもる、「ザ・デザート」連載、全1巻)
  • 「風車祭」(作画:栗原まもる、「One more Kiss」連載、全5巻)
  • 「レキオス」(作画:前嶋重機、「ヤングガンガン」連載)
  • 「シャングリ・ラ」(作画:烏丸匡、「増刊エースAアサルト」「月刊少年エース」連載、全4巻)

アニメ化

  • 2009年「シャングリ・ラ」

舞台・テレビドラマ化

  • 2011年「テンペスト」

魅力的なキャラクターたち

私が始めて読んだ池上永一の作品は「シャングリ・ラ」でした。ちょうどアニメ版が放送されている頃で、全くアニメには興味がなかったのですが、書店の店員さんが手書きのポップをつけていて、その猛プッシュぶりに押されて手に取った次第です。普段SF小説なんて読まないのですが、この「シャングリ・ラ」にはなにか不思議な魅力があり、寝る間を惜しんで読んでしまいました。この小説は文芸誌ではなくアニメ雑誌である「ニュータイプ」に連載していたそうで、そう思って読むと凄く納得できる部分が多かったです。読みやすい文体とやりすぎじゃない?と思うくらい濃いキャラクター達が生き生きと動いていて、なるほどこれはアニメ向けだなと思ったものです。次に読んだのは「風車祭」でした。この作品も登場人物たちに惹きつけられてあっという間に読了。そして「バガージマヌパナス」を読んで、池上永一の大ファンになってしまったのでした。どの作品も、会話が面白く、魅力的なキャラクターが光る物語となっています。読んでいるとずっとこの小説の世界に浸っていたい、読み終わるのが淋しいと感じます。池上さんの作品を読むと、どうしても沖縄に行きたくなってしまうのが困ってしまうところです。それから睡眠時間が削られるのも・・・。でも読むたびに登場人物たちが私をその世界へ導いてくれて、そして温かな感動を与えてくれるのです。落ち込んだときや疲れてしまったときには、池上さんの作品を読んで励ましてもらっています。

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